気持ち悪さや下痢に耐えながら過ごし、もう少しで2週間たちそうという時に1回目の生着が確認できました。
生着は白血球が基準値より高い状態が3回続いたら定着とみなされ完了となります。これが成功したら、あとはご飯を口から食べられるようになれば退院です。病院食を平らげるほどのレベルは必要ではないみたいですが、それなりに食べられるようになるのは必須です。
1回目が確認できた後、少しでも早く退院できるようにするため、久しぶりにゼリーやアイスを食べてみました。さすがに胃腸も弱っているだろうから軽いものから。
食べてみると、微かに甘い感じでした。甘さを水で薄めた感じ?でも、もっと顕著だったのは塩味を感じる部分でした。
試しにカップラーメンを試してみたところ、全く味がしませんでした。麺とスープなどの味の感触が違うことはわかるのですが、肝心の味がしない。(ちょっと表現が難しい)
お揚げの甘さとスープの辛さが違うのはわかるけど、味としてはほとんど感じてない状態。
よく、砂を食べているようだという表現を聞きますが、こういうことかと実感しました。また、最近で言うとコロナで味覚障害になったらこんな風なのかなと思いました。
まだ点滴でカロリーを入れている状態なのでお腹が空かないのも問題です。やっぱり空腹は最大の調味料ですから。それに、これまでと同様に食べたいものがわからない。それでも前回までは、塩辛いものが食べたいとか思っていたのですが、本当にそういうのがない。
味がしないことがわかると、思うように食種も動きません。何食べても味しないじゃんという考え方になってしまう…。また、食欲があってもこんな状態じゃ味を求めて過剰摂取になってしまうのではないかと思います。
でも、看護師さん曰くそうなるのがほとんど。カップラーメンのスープの素を倍にして食べてる人や塩を持ち込んでかけて食べる人もいたそうです。確かに、味を感じたいが故にそういった行動になるのは理解できます。
とりあえず、どれくらい食べれるようになったら退院できるのか先生に聞いたら、1日3食で各食でおにぎり1個食べられたら考えてくれるそう。思ってたよりハードルは低いけど、現状難しそう。根性でたべるしかない…。
何とか食べ物を食べるために、面会の度に食べ物を差し入れてもらうようにしました。カップラーメンから始まり、ジュース、みかん、パン、ポテト、お菓子などなど。試していく内に油っぽいものが食べられないことがわかりました。
刺激を感じるためにポテトチップやカップラーメンを食べましたが、気持ち悪くなってしまいました。そのため、もっぱら味はジュースに頼ってました。比較的甘い方がクリアに感じたので。スッキリさを感じるためにオレンジジュース、甘さを感じるためにミルクティーといった感じで飲んでました。
炭酸飲料ってどんな感じになるんだろうと思ってコーラを買って来てもらいました。飲んだ結果、パチパチ感はあったけど味が0キロカロリーコーラ笑 普通のコーラなのに…。
果物がもっと食べてみたかったのですが、無菌室に持ち込めるものは条件があるのでみかんくらいしか食べられませんでした。皮が薄いものはダメとか。へーって感じ。
味覚障害の限界を調べるために、梅干しも食べてみました。これは、流石に酸っぱさを感じました。でも、梅干しだけじゃ逆に塩分の取りすぎで他の病気になりそう…。
最終的に、カロリーがひとまずとれればいいのかと考え、カロリーメイトを試しました。最悪、カロリーメイトで生きていければと思っていたのですが、1本の半分で限界。味覚問題もありますが、食べる量の問題も解決しなければいけません。
おにぎり完食を目指して頑張ろう!