抗がん剤治療 eshap療法(エシャップ療法)11~15回目。

今回の入院はちょっと長いです。理由としては、この抗がん剤が終わった後に自分の血液細胞をとる必要があるため。

この入院では、体力より精神にダメージが大きかったと思います。色々なことが後出しで出されてくると辛いことがわかりました。治療とか避けられないことはわかっているのですが、覚悟を決める時間って欲しいよね…というか必要だよねと思いました。

抗がん剤の副作用は、これまでとほとんど変わりませんでした。ただ、味覚症状だけは都度都度変化して重くなっている気がします。

前回、塩気のあるものを食べたいときに活躍した塩せんべいが、今回は受け付けなくなってしまいました。一口目は美味しいのですが、後に残る油が気持ち悪く感じてしまい、食べられなくなってしまいました。

こうなると、いくら刺激があってもポテトチップス類も受け入れられないだろうと思いました。単純な塩気のある食べ物ではなく、食べられる塩気を探すのは大変です。そもそも、食べたいものが思い浮かばないから。

スマホで食べ物の画像や大食いなどの動画をみて食べられそうなものを探しましたが、全然見つかりませんでした。美味しそうとは思うのですが、今は食べられそうにないな…と思ってしまいます。

しかし、偶然お茶漬けが頭に浮かび試したところ、少しですが食べられました。さすがに、小盛りご飯に一袋全部かけたら辛かったですが笑

そういうわけで、今回は永谷園のお茶漬けに救われました。お茶漬けはバリエーションもあるので、次回も試してみます。

最初に書いたように今回の入院は長く、約3週間です。その中の2週間について私は、初回同様にカテーテルが外れて、退屈をどう乗り越えるか考え続ける日々になると想像していました。

これが覆ったことが精神的大ダメージとなりました。まさかの、カテーテルを退院まで抜かないで過ごすと入院してから聞かされました。

点滴が外れない!?

外れないと動きにかなり制限がかかってしまいます。寝る時も結構気を使います。血が固まらないように生理食塩水を入れ続けるので、トイレに起きることも多くなるし。シャワーを浴びるにも毎回防水が必要になって面倒くさい。

なぜ、付けっぱなしにするかというと細胞をこのカテーテルを使ってとるため。理由には納得できますが、本当に早く言ってほしかった。聞いた時に、ちょっと心が折れそうになりました。

しかし、選択肢はもう一つあります。抗がん剤が終わったら抜いて、細胞をとる日の前にもう一度入れる。

…それも嫌だ!!

まさに、前門の虎後門の狼でした。首のカテーテルではなく、腕に点滴を刺してやる方法もあるのですが、看護師さん曰く採血の針より太い針を使うのでかなり大変だとのこと。針を刺すために麻酔するみたいです。

…もう嫌だ。ただでさえ、普通の採血も抗がん剤のせいで血管が細くなって取りにくくなっているんだから無理じゃん!

そんなわけで3週間カテーテルを付けたままの入院生活となり、身体的にも精神的にもダメージを受けました。

もう一つ精神的にきつかったのは、同室の人の存在です。高齢の方なので仕方ないのかもしれませんが、食事の際に一口ごとにため息をつくんです。正直、2.3日なら我慢できました。しかし、3週間続くとかなりのダメージです。

投薬中は無理でしたが、終わって動けるようになってからは、食事の時間は部屋の外に出るようにしました。耳を塞いでも聞こえるほどの大きさでつかないでほしい…。しかし、朝食だけは私もお腹が空いているので、ズラすわけにもいかず、かなり苦痛でした。

食事のマナーの大切さがわかりました。というか、食べるのに疲れて息をついてるのかわかりませんが、無理して全部食べる必要ないと思うのですが…。食べることは大切だと思いますが、無理矢理食べるのもちょっと違う気がします。

そんなこんなで、想像していたものより辛い入院生活でした。最終週は、更に大変なことも起こってしまいましたし…。

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