夜、デイルームでご飯を食べてから病室に戻ろうとしたら、エレベーターホールに立ち入り禁止になっていました。
赤コーンに虎柄のポールがかけられていて、最初は雨漏りでもしたのかなと思っていました。
しかし、病室に戻って同室の人に話を聞いたら、同フロアの他の部屋でコロナが発生したとのこと。無菌室での恐怖が再びです。
コロナになるのも嫌ですが、もっと嫌なのは部屋から出られなくなること。しかも一週間。もし退院できる状態でそんな風になったらと考えると…。
自分にも他人にも迷惑をかけてしまうので、同室の人達とお互い気を付けましょうと話し合いました。
といっても、自分たちでできる対策としては、手洗いうがいくらいしかないんですがね。部屋に籠ってても先生や看護師さんが持ってたら防ぎようがない…。
入退院の付き添いも一人くらいは必要だし…。でも、これももしかしたら面会同様に禁止になる可能性もありますよね。
そういえば、準無菌室だから少しは安心できるのか?などと考えていたら思い出したことが。
大部屋に移動して一週間くらい経った頃、何か辛いことは無いか看護師さんに聞かれた時に準無菌室なので、無菌室と同じく空気を綺麗にするために風が吹いてるのはしかたないとしても、その風が寒いので温度が上げられないか聞いてみました。
普通に部屋にいる分には布団に入ったりすればいいのですが、シャワーから戻ってきたときに湯冷めしそうな感じだったためです。
しかし、看護師さん曰くコントロールルームのようなところで一括管理しているからできないと言われました。
それならしょうがない、耐えるしかないと思いました。しかし、数分後看護師さんが戻ってきて謝ってきました。どうやら部屋で温度設定変えらると教えてもらったそうです。
早速、空気清浄機のコントロールパネルを見たら、まさかの冷房27度。寒いわけです。というか、この設定で耐えてきた同室の人たち凄いなと思いました。
すぐさま暖房にして一安心です。しかし、暖房にすると次は乾燥に気を付けなければ。
といったことがありました。冬になったら自動的に変わるようにしたりしてほしいですよね。
立ち入り禁止が発生した翌日、採血に来た看護師さんに状況を聞いてみたら、コロナ発生で封鎖された部屋が2,3部屋あると教えてもらいました。
やはり、廊下を歩いたりデイルームに行ったりするのは、避けた方がいいかと考えていたら回診で来た先生が「ウイルス消えました!退院できますよ!」と一言。
まさかのことに呆気に取られてしまいました。その時、たまたま4人全員が各カーテンを開けておしゃべりをしていたので、全員が聞くことに。
やはり、みんな呆気に取られたそうです笑
「明日ですか?」と尋ねたら、「今日でも大丈夫です。」と言われ、更に呆然。どうしようか迷ってしまいました。
しかし、コロナも蔓延してきているし、退院できる状態で隔離になって退院が延びるのが嫌だったので午後に退院することにしました。
まず家族に一報を入れたら、やっぱり驚かれました笑
本当に急だったので、嬉しいという気持ちもなかなか実感できないまま、身の回りをまとめ始めました。意外とまとめるものが多いので休み休み。
久しぶりにパジャマ出ない服と靴下や靴を履くとかなり違和感です。今日が寒いのか暖かいのかもわからないし。
今後の通院と薬を確認し、いよいよ退院です。出られるのは嬉しいのですが、寂しい気持ちもあります。
一緒に闘病し、生活していた人たちと離れるのは、ちょっと悲しいです。退院した後も、面会とかで来れればいいのですが、コロナのせいでできないので、もう会えないかもしれません。
理想は、みんな一緒に病気が治って退院できることですよね。
部屋を出る際には、私もみんなも涙ぐんでしまいました。どうかみんなも早く退院できますようにと祈るばかりです。
そして、私は約50日ぶりに病院の外へ出ました。