自家造血細胞移植をするために。末梢血幹細胞の採取は、すんなりいきませんでした。

ようやく細胞を採取する日になりました。下準備であんなになるとは思っていませんでしたが、当日は更に過酷な仕打ちが待ってました。

朝、予定通り輸血部へ移動。首に入ったままのカテーテルから採取が始まりました。これは、本当に痛くなかったです。でも、3~4時間ぐらい動いちゃダメなのは、ちょっときついです。

軌道に乗るまでは、血液内科の先生方も近くで待機されてました。そして、しばらくしたら退出。あとは、無事に質のいい細胞がとれるのを待つだけ。

という状態になったのですが、突如急変しました。最初は、上手くいってたのにだんだんと採れなくなってきたらしい…。輸血部の先生が機械を操作して吸引力(?)を調整してくれますが、ダメな様子。

ダメだった場合、腕からになるのか…と不安になりました。ひとまず、血液内科の先生に連絡して見てもらい、判断することに。

どうやら血管の壁が吸い込むところにくっついてしまうそう。首を動かしてどうにかならないか試しましたが効果はありませんでした。

いよいよ腕かと思いましたが、まさかの鼠径部からカテーテルを入れて採ることに。しかも早急に!輸血部としても今日の細胞が欲しいと言われました。確かに私も今日採り終わって欲しいけど…。

いきなり鼠径部からカテーテルを入れるなんて聞いてない!

すぐさま入院してたフロアの処置室に入り、カテーテルの挿入がされました。もうこの時点で心が折れてました。

じゃあ、これまでの首にカテーテル入れて過ごした不自由な時間はなんだったんだ!!
こうなるなら、抗がん剤終わったら抜いてもらえば良かった!!!

処置室に入る前に、思わず泣いてしまいました。輸血部の看護師さんが慰めてくれましたが、投げやりになってしまいました。(申し訳ない…)

鼠径部からカテーテルが入ってから昼食を食べました。好きなメニュー(食べられるメニュー)だったのが唯一の救いでした。

そして、また初体験。鼠径部からカテーテルが入ってるし、これから3~4時間動くことができない。ということで、おむつをしてもらいました。ここで、介護体験?って感じでした。

感想としては、第一に恥ずかしい。第二にしようと思ってもなかなかできない。看護師さん曰く若い人ほどできない。ですよね。というか、看護師さんって本当に大変だなと思いました。

鼠径部からカテーテルが入ったことにより、歩くのを止めた方がいいということで2回目の輸血部への移動はストレッチャー。長時間乗ってたら酔いそうでした。また、寝ながらエレベーター乗るのってちょっと怖かったです。

到着したら午前中に寝ていたベッドへ。次こそ採れるといいけど…。不安が拭えません。これでダメだったらどうなるんだろうとか。入院長引くのかなとか。

不安は尽きませんでしたが、無事に細胞は採れました。しかし、安心できるのはその中に欲しい細胞が十分入っているかわかってからです。万が一、足りない場合は明日以降も行わなくてはいけない…。

こんな1日を経験した私は、ネガティブモードに。入院が伸びて明日もやることになる想像しかしませんでした。期待しててダメだった場合が一番つらいので。

細胞数が確認できるまで1時間以上かかるらしく、その間は首にも鼠径部にもカテーテル入ってました。

まさかの点滴2台持ち?さすがにトイレ無理だよね?寝られる?と思い、看護師さんに聞いたら「さすがに抜くと思う」と先生に確認に行ってくれました。

なかなか返事が来なかったですが、来た先生がバッチリ採れてたと言うことで両方抜くことができました。本当に良かったです。

こんな感じで最終日が一番ハードでした。翌日退院できましたが、次の入院日がまた近い…。一週間も外にいられません。予定ではもう少し空くはずじゃなかったでしたっけ?

文句を言っても俎板の鯉状態なのでやるしかありません。次が、ひとまずの最終回だと思って頑張ります。久しぶりの外は暑かったですが、秋めいてきてましたね。つかの間の自由を楽しまなくては!

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